Aliexpressで電子工作-9 周波数カウンター&クリスタルテスターキット(その2)
前回の Aliexpressで電子工作-8 周波数カウンター&クリスタルテスターキット では、周波数カウンターキットを作ってクリスタルテスターの発振回路を少し手直ししてみました。
この周波数カウンターキットの回路はクリスタルテストがメインらしく周波数カウンターとしては直接PICに入力するようにできていて小信号の計測については全く考慮されていません。
そこである程度小信号の周波数も計測できるようにプリアンプを作ってみたいと思います。
こんな安物のキットは、発振器などに組み込んでしまってそこまで高感度にするまでのものでもないような気がしますが、手持ちのパーツがあるので一応やってみたいと思います。
回路についてはいろいろなサイトのものを参考させてもらって、シミュレータで確認しながら決定いたしました。
シミュレータでの確認の様子はこんな感じです。
一般的には上の回路のようにQ4とQ5の2段増幅の回路よく見かけますが、ここでは下の回路のようにQ1の後にエミッタフォロアとしてQ2を入れてみました。
このシュミレート結果を見てQ1の出力が50MHzくらいまで伸びているのに対してQ3の出力は10MHzくらいから下がっているのがわかります。
それはQ3の入力インピーダンスが高域で結構下がってしまうためのようです。Q2のエミッタフォロアを入れてもこれだけ下がってしまうため、Q2がないと高域でもっとゲインが下がってしまうでしょう。
この2SC1923の回路の入力インピーダンスをシミュレートしてみました。エミッタに抵抗を入れないとかなり低く200kHzくらいまでは入力インピーダンスが900Ωくらいですが10MHzでは100Ωを下回っています。エミッタに抵抗を入れた場合、同じようなカーブですが全体に6~7倍インピーダンスが上がっています。
最終的な回路はこうなりました。
これで作ってみます。
続きはまた次回。