Aliexpressで電子工作-20 LEDモジュールの100V化改造
以前にAC220V用LEDモジュールを購入しました。
そのままでAC100Vに接続してみましたが暗いだけではなくチラつきが多く使用できる状態ではありませんでした。
コンデンサを追加して倍電圧整流として100Vでも何とかチラつきがなく明るい状態で使うことができましたが、コンデンサを入れることによって電源投入時の突入電流が増えてたびたびヒューズが切れていました。
ヒューズを少し大きなものを使うようにしてみましたが今度はブリッジダイオードが飛んでしまいました。
そんなことがあってこのLEDモジュールは部品箱の隅で眠っていましたが、久しぶりに回路を眺めていたら100V用に改造できそうな気がしてきました。
このモジュールはかなり発熱するため放熱がよくなるようにアルミ基板で作られています。LEDの付け外しは避けてパターンカットや接続も最小限になるようにしてみました。
パターンのカットが1か所と接続ジャンパーが4か所です。(安全のためパターンのカットは2か所で行ってきちんとカットされていることを確認しています。)モジュール上のチップヒューズとダイオードブリッジを飛ばしてしまったため別基板となっていますが、元のままの部品が生きていればそのまま使えたでしょう。ダイオードは1A品を使いましたがヒューズは0.5Aで大丈夫のようです。
以前の改造での点灯状況
明るくなってチラつきがなくなったが42個のLEDのうち6このLEDが点灯していません。
今回の改造での点灯状況
電流を測ってみましたが約110mAなので11W相当ということになります。もともとこのモジュールは220V20WなのでICの電流制限が100mA程度に設定されているためです。
ICは1個では80mAmaxです。そのため2個並列になっていて1個当たり50mA程度に制限されているのでしょう。
電流制限抵抗を変更することによって16W相当まで増やすことはできそうですが、これでも十分な明るさがあり電流を増やしてもICが耐えられるかどうかわからないためこのままにすることにしました。
このモジュールを購入した時点では220V用ばかりで110V用がほとんどなく、あっても220V用に比べて高価だったため220V用を購入しましたが、現在は110V用もかなり多くなってきているのであえて220V用を購入して改造するメリットはないでしょう。また最近はこのようなSMDタイプのLEDが乗ったモジュールではなくCOBタイプのLEDを使ったモジュールが多いようなのでその場合は220V用を110V用に改造することはほとんどできないでしょう。
何か放熱のいいケースにでも入れて工作時の照明にする予定です。