Aliexpressで電子工作-18 海外トランジスタSS8050とその悪友たち
国内では2SC1815は小信号汎用トランジスタとして非常に有名です。TO-92パッケージなのでブレッドボードやユニバーサル基板でちょっと実験するのに非常に重宝します。
ただ、メーカー(東芝)としては新規設計非推奨としておりその他の各社も軒並みTO-92パッケージ品を廃品種などとしてきています。パーツショップなどでも国産品の取り扱いがかなり少なくなっています。
国内はそんな状況ですが、海外トランジスタはAliexpressやeBayなどで真贋不明のものを含め多数流通しています。元Philipsで現On SemiconductorのSS8050などはTO-92パッケージでありながらIc=1.5A、Pc=1Wと小型のモーターやスピーカなどを駆動できるため大変人気がありちょっとしたおもちゃなどには非常に多く使われています。
非常に人気があるということはそれだけセカンドソース品や類似品、模造品、偽造品などが多く出回る可能性を多く秘めています。
データシートが拾えるものだけでもざっとこれだけあります。データシートのない真贋不明のものはおそらく数えきれないくらいあるでしょう。
ということで偽物覚悟で購入してみました。なんと送料込みで100個100円以下でした。遊んで壊してしまっても全く惜しくない値段です。まずは外見から…
同時期に購入したほかの型番のマーキングを見てみると、なんと!?
Date codeと思われる部分が見事に全て「331」となっていました。これはどういうことでしょう?このようなマーキングのものをどこかで一括して大量に生産しているのでしょうか…?
上にも書きましたが、PhilipsオリジナルのSS8050は最大定格がIc=1.5A、Pc=1Wです。セカンドソースや類似品と思われるそのほかのメーカのS8050のデータシートを見ると、オリジナルと同様にIc=1.5A、Pc=1WとなっているものもあればIc=0.5A、Pc=625mWとなっているものまで様々です。ましてやデータシートのないメーカーも不明なものは全く見当がつきません。
ここからは実際に特性を測定してみます。といっても大した測定器がないので電源とマルチメータで測定できる項目に限られますが…
100個購入した中から5個サンプルとして測定してみます。まずはhFEから。
このページは書きかけですが、データがそろったら順次内容が追加されます。