Aliexpressで電子工作-17 デジタルパネルメータ 淡い期待
もうすっかりアナログメータよりデジタルメータのほうが安く入手できるようになりました。
DC100V-10Aの3桁2段表示のものなどは250円くらいで購入できるようです。
こんなやつです。電圧が99.9Vまで赤LEDで電流が9.99Aまで青LEDで表示されます。
裏側はこんな風になっています。やや太いリードが付いているコネクタは電流入力のプラスとマイナス、細いリードが付いているコネクタは電圧入力のプラスとマイナス、それに制御用電圧のプラス(およそ3.5V以上)です。
外枠と基板は簡単にはまっているだけの構造なので容易に外すことができます。
で、裏側を見ると何も接続されていない基板のパターンがあります。
物によって異なるようですが、今回購入したものは制御用マイコンチップのすぐそばに8つ並んだものとそれと直角に2つのパターンがありました。
ちなみにマイコンチップは「nuvoTonのN76E003」というチップです。これはPICやAVRがこれほどメジャーになるよりずっと前に制御用として一世を風靡したMCS-51(i8051)というマイコンをベースにしたもので8051自体はもうPICやAVRに凌駕されてしまいましたが現在でも8051ベースのマイコンチップは複数のメーカから出ています。
今回のネタはこの何も接続されていないパターンはどういう機能があるのか解析を試みたものです。
ここでは便宜的に1~8の番号を勝手に付与しました。
この外部に接続できそうなところは何だろう?
と思っていろいろ調べていたらなにやらパルスが出ていたのでもしやシリアルデータ?とちょっと期待したがすぐにそうでないことが分かりました。
こんな安い製品にそんな隠し機能があるはずもなく、よく考えたらLEDをダイナミックドライブするスキャンの波形でした。
マイコンのROMに書き込むための端子か何かでしょう。マイコンの端子は電源とGndそれにアナログ入力の他はほぼLEDにつながっていました。
たいして面白い結果にはならなかったのですが、一応解析した範囲の情報をここに残しておきましょう。
シリアルでデータ出力でもされていれば面白かったんですけどね…。