俺のXXがこんなにXXわけがない
このタイトルを見て
俺の妹がこんなに可愛いわけがない(BOOKS、ANIME)を想像した人はもれなくオタク認定いたします。
このページの本当のタイトルは最後に。
そんなことよりウチのDMMを紹介します。
ヤフオクで落札した中古の安いTR6846(ADVANTEST)です。
性能諸元は
・32999表示
・DC3000mVレンジにて±0.04% ±2dです(当然新品または校正済みの場合)。
で、校正などは結構いい値段がするので行うはずもなく、例によってAliexpressを見ていたら安い基準電圧があったので買ってみました。
AD584使用2.5V、5.0V、7.5V、10.0V切り替え基準電圧モジュール
300円もしないのでTL431Aよりは多少ましだろう程度に想像していました。
ショップやモジュールの種類によってはAgilent 34401で測定した結果表が付属しているようなことが書いてありますが購入したモジュールにはそのようなものは一切付属してなく、またネット上では印刷されたものは同じ値、同じ日付のものが多く出回っていて信用できないと書いてあります。
ネットから拾ってきた怪しいテスト結果表
それぞれ別のところから拾ってきたもの(紙の折り目とタイトルはずれている)なのに電圧値が完全に一致しています。
とりあえず使用されているAD584Jのデータシートを見ると、”J”グレードのもので2.5V出力時
OUTPUT VOLTAGE TOLERANCE ±7.5mV
となっていますので±0.3%ということでしょうか。
基準電圧モジュールは15V電源を接続してDMMとともに30分程度ウオームアップしました。
2.5V出力に切り替えてつないでみたら…
2500.0mVを表示して変動する様子はこれっぽっちもないんです!(表示の薄いセグメントや小数点が見えないくらい薄いところはあるが…)
何かがおかしい(こんなに正確でいいのか?)。
別の電圧に切り替えてみました。
5.0Vに切り替えたとき7.5Vに切り替えたとき10.0Vに切り替えたとき
それなりに誤差があって安心しました。(それでも10.0V出力で0.06%の差なのでAD584の”J”グレードどころか”L”グレードに迫る勢いです)
いま一度はっきりさせておかないといけないことは、DMM(TR6846)も基準電圧(AD584)もどちらも正確ではない可能性が高い、というよりどちらも正確なはずがないという前提での話です。
仮に、2500.0mVのものが2500.1mVや2499.9mVと表示された場合はなんと0.004%の誤差になります。
どちらも正確ではないはずのものがこれほど一致するとはどういうことなんでしょう?
この謎をいつか解明できる日は来るのでしょうか?
というわけで
俺のDMMがこんなに正確なわけがない。
でした。